あてもなき 夢想に耽らぬ 人やある

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かわせみ考


翡翠を買いました。ブッポウソウ目カワセミ科の鳥。雀より大形で (中略) 体の上面は暗緑青色、背・腰は美しい空色で、空飛ぶ宝石とも称される... と言っても、まさかほんとに鳥を買ったわけじゃありません。何しろ、拙宅には既に家内の連れ子の猫がいるし、今年の夏には家内が千葉の親子三大祭りで金魚を三匹も掬ってきました。

小さなプラスチックの袋に三匹も閉じ込められているのが可哀想で、取り敢えず茹でた素麺を水で冷す大きなボールに入れました。しかしそれでも気の毒で、翌日さっそく、縦・横・高さ18,30,24センチの水槽を買ってきました。気持良さそうに泳いでいましたが、二、三日で二匹が死にました。残りの一匹が3センチ余りまで育ったのを見ている内に、もっと広い空間で悠々と泳がせてやりたくなり、11月に縦・横・高さ30,60,36センチの水槽に買い替え、ついでに二匹追加しました。

水槽と簡単に言いますが、実際には砂がいる、水草がいる、水を循環・濾過する装置がいる、冬場は水温が下り過ぎないようにヒーターがいる... という調子です。しかし水槽の前にきて三匹すいすい泳いでいるのを目にすると、ついつい数分は眺めてしまいます。

それにしても、今まで人と雑談していて「ワタシ猫飼ってるの」「ワタシ金魚飼ってるの」なんて話が出て来たことは一度も無かった。私が猫など飼うはずないと思われいたらしい。それが、いざ拙宅にそういう動物が住み着いたという話をすると、大抵の人が「ウチも猫を飼ってる」「飼ったことがある」「ウチも金魚を飼って20センチくらいまで成長した」なんて言い出すのです。中には「大きな声では言えないけれど...」と始まって、金魚掬いの金魚というのは、元々病気持ちで商品にならないのを集めて掬わせているのであって、首尾よく掬ってきてもじきに死んでしまうのがオチなのよ、などという恐ろしい情報を打ち明けてくれる人もいます。

そういうわけで、拙宅でその上に鳥など飼えません。だいたい小鳥一匹に、金魚の水槽に相当する大きさの篭を用意してやろうと思ったら、部屋一つ占領されてしまいます。上に申したかわせみは、Mac用の日本語入力ソフトです。

私も最初は当然の如くATOKを使っていましたが、AppleがMacのCPUをインテル製に切り替えた時、開発元のジャストシステムは中々対応しようとしなかった。その時、以前からMac向け日本語入力ソフトEGBRIDGEを出していたエルゴソフトが、いち早く対応してegbridge universal 2を出した。当然乗り替えます。ところが、同社がEGBRIDGEの開発・販売を止めてしまった。それでも使っていたのですが、私の日本語表現が常軌を逸しているのか、時々凄くお馬鹿さんに見えてしまって、イライラします。止むを得ずもう一度ATOKに戻る覚悟で試用版を使い始めたのですが、どういうわけか「やらせ」と入力して「ヤラセ」に変換させられない。その時だけカタカナ入力に切り替えるなんて馬鹿馬鹿しくて出来ないし、そこで思い出したのが、 EGBRIDGEの開発・販売を引き継いだという会社の話です。検索してみると物書堂 (ものがきどう) が「かわせみ」と名付けて販売している。試用版を使ってみるとほんとにEGBRIDGEと同じ感覚です。少し機能を絞ってあるらしいけれど、普通の作文には充分だし、ATOKみたいにやたら複雑な機能の無い方が却ってストレスがありません。それでダウンロード版が税込1995円です。

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