あてもなき 夢想に耽らぬ 人やある

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ぴあの(12)『ピアノの練習 ABC』


練習曲は全て一ページ。番号代りに、 J を除くアルファベットの25文字が振ってあるので、『ABC』なのです。

それにしても、速度指定には参ります。4分音符=120 を越えるものばかり。つまり一秒に4分音符二回、8分音符なら4回以上打つんです。

『メトードローズ』には一切速度指定が無かったので、4分音符はこのくらいかという程度で満足して、速く弾く練習を殆どせずに終えました。『ABC』に入ったからと言って、急に速く弾けるわけもありません。

 「指定が速過ぎる!」

と南戸麻亜さんに泣きついたところ、

 「指定通り弾ける人だったら、
 『ABC』などわざわざやらないわヨ」

との有難いお言葉。常識的に考えても、70で始めて半年やそこらでそんなに速く指が動くわけないじゃん... それに、バラードみたいな感じの曲がむしろ好みです。そこで『ABC』を開くたびに、「速く弾けなくてもボクは別に困らないんだよ。でも努力はするから許して頂戴」と、居直りつつお願いする毎日... な〜んてね。

さて25曲の内、

 E:左手が始めから終りまで、同じ二和音を全音符二つずつタイで結んである。これでは実質右手だけの練習だし、特別な意図も無さそう。
 S:こういう形で腕の交差を練習する気にはなれない。
 W:ジャン-ジャック・ルソーの曲で、他の曲に比べると簡単そう。練習曲として設計されたのでないのは明らかだし、私はルソーの隠れ信者でもない。

と難癖を付けて、3曲飛ばしました。

飛ばしたと言えば、各ページ冒頭にある一段だけの予備練習も全てパス。すぐ下の練習曲にどう効くのか今一つはっきりしない上に、予備練習もスムーズに弾けるまでやると、一ページに3〜4日余分に掛かりそう。平均3.5日×25=87.5日、つまり『ABC』を終えるのが3ヶ月も先になってしまう。その間にあの世からお迎えが来たら... と思うと、とても面倒見てられません。

そんな調子でやってきて、2019年2月に『ABC』終了、と宣言するのは何やら後ろめたい。それに、とにかく早く上げたい一心で来たけど、凄く気に入ったのに弾けない曲は山ほどある。やっぱり少しでも上達したいというわけで、最初に戻って復習を始めました。今度は予備練習もやります...

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