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ぴあの(7)『メトードローズ』に関するご注意
この連載を読んで『メトードローズ』をお買いになった方に、老婆心からのご忠告です。
1)『メトードローズ』は恐らく『バイエル』より進み方が早い
その分じっくり・みっちりやらないと、身に付かない。私は、ページ数にして2/3程来たところで急に前に進めなくなり、それまでの練習が不充分だったのだろうと、第二課 (p.12) の最初から復習を並行して始めました。復習すると、少しは上達したんだという気分も味わえます。
2) p.30-36にある「タイ」の練習
音大卒の南戸麻亜さんのアドバイスを以下に要約します:
p.30
このタイの練習はハード過ぎる。
慣れない内は、ある音を押えたままにすると、残りの指は、想像以上に自由が効かなくなる。
(中略)
ここで意地を張って頑張ると、無駄に手を痛める。
p.32 も同様。
p.34 入門者に課す課題ではない。理屈だけ理解すれば、できなくても問題無し。
p.36 の下:理屈だけ理解すれば、練習はパスして構わない。
とにかく、一連のタイの練習にはびっくりした。それよりも、別な指の動きの練習をする方が有効。
(要約終り)
以上を読んで私は、この辺の練習は全部パスしました。指を痛めたら致命的ですし、本来の練習曲に出現した時に練習すれば充分と考えたのです。
3) p.56、58-9 の音階練習について
これも、無理にやらなくても良いそうです。
4) ここで告白しますが、「スラー」とやらは全くできておりません
『バイエル』では最初から指示が出ていましたが、そんなことを気に掛けていたら、上巻が終る前にあの世からお迎えが来てしまうと思い、『メトードローズ』に移ってからも一切無視。南戸麻亜さんも「最初からそんなものができたら苦労はしない」と言ってくれました。「無視して良い」ではありません...
そう言えば、最初の頃は両手の音が少しズレましたが、全くズレずに弾けるまで繰り返していたら、上巻が終る前に...以下同文、大目に見て進みました。幸い、進むに連れてズレが自然に無くなっていきました。
告白ついでに申しますが、スラーの他にも、強弱が付けられません。そんなことに気を使っていたら、音を間違えてしまう。
こんな調子ですから、曲らしい曲が弾けるようになっても、「音は合ってるけど、音楽には聞こえない」と言われるに違いありません。でも、自分が旋律を楽しめればいいんです。
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