あてもなき 夢想に耽らぬ 人やある

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さらば Androidスマホ、さらば Google...


名前を全部書くのも忌々しいト...が米国大統領になってしまい、これから地球はどうなるのかと、世界中が気を揉んでいる時にナンですが、奴をどうすることもできない以上、私ごとを語るしかありません。

自宅の情報機器と言えばiMacにMacBookAirにiPadAir2しかないにも拘わらず、モバイルSuicaが欲しいばかりにAndroidスマホを使ってきましたが (「私義、この度 Androidスマホを」)、遂にiPhone7でモバイルSuicaが使えるようになった。大事件です。

今のスマホを買って二年半は経つし(正確には二年4ヶ月だけど)、iPhone7でモバイルSuicaが可能になったと聞いてから二ヶ月も待ったし、発売された後も10月25日にモバイルSuicaがほんとに動くのを見るまでじっと我慢したし、そろそろiPhone7に機種変更しても許されるのではないかと、綿密に下調べをしました。

私にとってスマホとは、電話, 住所録, スケジュール管理, メール, モバイルSuica、そして外出時にiPadをネット接続するためのデザリング、これだけです。従って機種変更する際に気になるのは、モバイルSuicaと絡んでiPhone7に取り込めるクレジット・カード、スケジュール管理アプリのジョルテ、そして画面の字の大きさ。
 
クレジット・カードの件では大分時間を使ったが、既に様々語られているので割愛。ジョルテにiOSバージョンがあるのもすぐに確認できた。一方、初代iPhoneは字が小さ過ぎて使う気になれなかったので、この点が非常に気になります。

ヨドバシで色々試すと、字の大きさが変更できるようになっているが、メール本文の字がまだ小さい。店員に尋ねても、「メールの字は変えられません」と平気で言いよる。ちなみに、メールはパソコンとiPadでしかやらない主義で、スマホには自宅のパソコンと家内のスマホからしか受信しないよう設定してある。それでも、何か思い付いた時にメモってパソコンに送るのにメール機能は重宝で、この字が小さくては不便至極。ブログの執筆にも差し支える。
 
というわけで、ヨドバシで埒が明かないならと銀座のApple直営店に行ってみたところ、さすがに良く知っている。メールの字も大きくなることが分った上に、字を大きくするには「画面表示の全てを拡大する」機能のあるのも分りました:
 「設定」>「画面表示と明るさ」>「表示」
で、画面表示に「標準」と「拡大」の選択肢がある。但し後者ではアプリのアイコンも大きくなり、お年寄り向けラクラクホンの印象無きにしもあらず。

こうして、端末価格の問題以外全てクリア。価格の高さには抵抗があったが、本命の選択肢が現れたのにAndroidスマホを使い続けていて、あの世からお迎えが来てしまったらどうする? という究極の論理で押さえ込んだ。更にヨドバシで溜まったポイントを全て投入して、現金支出は大分抑えられた。色はシルバー。美学的選択の積りだが、無意識の内にシルバー世代が作用したのかも。

今まで使ってきたAndroidスマホは左右側面に角があり、手から滑り落ちる危険を全く感じなかったが、iPhone7は表面がすべすべしていて側面も丸く、どうも心配だ。結局、エレコム製のポリカーボネートとTPU(熱可塑性ポリウレタン)ハイブリッド型ケースを買った。左右側面の部分がTPUらしくかすかに抵抗があり、うっかり落とす不安がかなり減った。しかも、シルバーの本体にスモークガラス風のケースを装着すると、ちょ〜洒落た色合いになった。見てみたい?

さて、ケースを買いに行った時にヨドバシの店員が意外な機能を教えてくれた。AssistiveTouchという名で、
 「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」
の中にある。これをオンにすると、どんなアプリでどんな操作をしていても、常に画面に9ミリ角のグレーの正方形に丸のアイコンみたいなものが表示されて、それをタップすると4.5センチ角のウィンドウが出現し、中に
 「消音」
 「コントロールセンター」
 「ホーム」
などの項目が入っている。ホームをタップすれば、ホームボタンを押さなくてもホーム画面に戻れる。ウィンドウに現れる項目は自分で選べて、「画面をロック」も入れられる。物理的なホームボタンを押すのが余り好きじゃないので、凄く嬉しい。電源のON/OFFとロック状態からの復帰以外は、ホームボタンを押さずに済む。

Googleアカウントを削除したい
iPhone7に機種変更したもう一つの理由です。パソコンと iPadでの検索以外は、もうGoogleと縁を切りたくなった。と言うのも、暫く前は検索履歴を削除したいと思えばクリック一回か二回でできたのに、最近はYouTubeの閲覧と合せてアクティビティなんて名前になり、どの部分が検索履歴なのか容易に判別できない。ネット検索で調べてやっと削除の仕方が分る始末だ。   
 
「ユーザが望めば検索履歴は削除できます」と言えるように機能は残してあるが、なるべく削除しないように、複雑な仕組みにしてあるとしか思えない。履歴が残っていた方が、ユーザごとの好みに照準を合わせた広告を出し易いからだ。
 
こうなったらGoogleアカウントを削除してやる!と勢い込んだところが、「アカウントを削除すると、Playストアで入手したアプリは全て使えなくなります」ときた。PlayストアとはiOSにとってのAppStoreの如きものでありますから、Androidスマホを使っている限りGoogleアカウントは削除できないのです。

そんな理由でiPhone7に機種変更? と言われそうですが、仏ルモンド紙9月17日付に『目に見えないプロパガンダ』という記事が出て、大意 以下の通り (「フィルター・バブル」で検索すれば、ウィキベディア等に同様の記事あり)。

サイバースペースの専門家Eli PariserがGoogleでの検索について、一例を挙げている:政治的立場の異る二人がGoogleで「BP」と検索する。すると保守系の人の検索結果の上位には、British Petroleum社に投資できるかどうかに関する情報が並び、左翼系の人の場合は、同社が引き起した最近の原油流出事故に関する情報が並ぶ。
 
こんな事になるのは、Googleの検索エンジンがユーザの検索行動を監視し、一人一人のプロファイルに合わせて結果を提示するからだ。Googleのアルゴリズムがプロファイリングに用いる要素は:
 年齢
 性別
 最近の検索行動
 位置情報
 使用するブラウザ
 パソコン等の画面の解像度
 訪問したサービスサイト
 クリック頻度
 ショートカット
等々、何十項目にも及ぶ。

検索結果に加えられるこのフィルター作用は政治・読書・旅行・文化等あらゆる分野に及び、結局ネットユーザの一人一人を認知的な一種の気泡 (フィルター・バブル) に閉じ込めてしまう(以下、SNSに関する分析が続くが省略)。

考えてみると、Googleは検索以外にも様々なサービスを提供している。その便利さでユーザを囲い込み、アカウントの削除なんてできない環境を作り出しているとも言える。

そ〜ゆ〜アンタはAppleにばっちり囲い込まれてるじゃん! 勿論そうですが、同社とは1995年に買った白黒のPowerBook150からiPadAir2まで20年余りの付き合いで、私の知的生活(ハハハ)にはほんとに役に立ってくれたし、Google程には腹黒くないのではないか。その証拠に同社のブラウザSafariでは、プライバシーの保護とユーザ情報を記録しないことをモットーにする検索エンジン DuckDuckGo が選択肢に入っている。というわけで私儀、本日を以てGoogleアカウントを削除... あっ iMacの画面がまっ黒に... なんてことはありません。

追伸その一 ある商品やサービスについて調べると、その後暫く、何か検索する度にその商品・サービスの広告が検索結果の画面に現れることは、以前発見した通り (「ビッグブラザーからの贈物クッキー」)。

追伸その二 ウィキペディアによれば、DuckDuckGoの検索結果はYahoo! Search BOSS, ウィキペディア, Wolfram Alpha, Bing, 自身のウェブクローラーであるDuckDuckBot等、多くのソースを集めたものらしい。しかし検索精度はいまいちのようです。

追伸その三 スマホで使うのは電話, 住所録, スケジュール管理, メール, モバイルSuica, デザリングだけと言っても、やはりアプリとして歩数計, 電卓, 目覚しは欲しい。歩数計と電卓はすぐに良いのが見付かったけれど、目覚しにまともなものが無い。
 
Androidでは実に良くできた目覚しがあって、AppStoreでも同じアプリのiOSバージョンが見付かると思い込んでいが、さにあらず。Androidの方がアプリ開発に自由度があるのでは?と疑いたくなる程です。好きな音楽が使えて、マナーモードや他のアプリが前面に出ていても機能し、フェードインが効く、という最低限の条件を満たすものさえ見付からない。有料アプリも含めて20本近く試した挙句に、iPhone7付属の目覚しが、フェードインを除いて条件を満たすことが分った。しかし目覚しにフェードインが無いのは頂けない。Apple社は即刻バージョンアップすべし。

追伸その四 ト...が当選した途端に、日本のマスコミが好意的な扱いに転じたように感じる。それまでは揶揄半分で困った奴だという扱いだったのに、急に「昔一緒にビジネスをしたことがある」「昔インタビューをしたことがある」てな人物が登場してきて、意外にまともな人間なんですみたいなコメントをする。呆れちゃいますね。
 
彼は法人税と富裕層向け所得税を10年間で6兆ドル(約624兆円)減税し、一方で1兆ドル(約102兆円)の巨額インフラ投資を計画しているそうな。米国は今だって財政赤字を抱えているのだから、帳尻を合わせるには国債の増発しかなく、長期金利が上昇して企業の首を絞める... それで最終的に誰が得をするのか私には分りませんが、いずれ余りに複雑な方程式であることに厭気が差して、「あ〜面倒くさ、大統領なんても〜止〜めた...」と途中で投げ出すんじゃないでしょうか。

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